語学習得の追い風、「シナジー効果」を生む勉強法

これまで

「『スピーキング』を中心にした勉強方法が最も良い語学習得への早道」と話してきました。

 

では、「『ライティング』『リスニング』『リーディング』は必要でないのか?」というとそれも違うと話しました。

 

「スピーキング」を中心にした勉強方法というのは、「話せるようになりたければ」限られた語学勉強の時間の中で、『話す練習』を抜きにせず、優先順位をつけなければならない状況になった時には『話す練習』を最優先にせよ」ということです。

 

ここで「スピーキング」を中心にした勉強方法について考えてみたいと思います。

「スピーキング」「ライティング」「リスニング」「リーディング」は日本語に置き換えると「話す」「書く」「聞く」「読む」ですが、皆さんはこれらの関係性について考えたことがあるでしょうか。

学校の授業で習うときも「ライティング」は「ライティング」、「リスニング」は「リスニング」、「リーディング」は「リーディング」といった授業の区分分けをする事が多い(「スピーキング」は敢えてここでは省いています。今では学校の授業で「スピーキング」の授業を取り入れる所も多くなってきてるでしょうが。)ので、それぞれの勉強法だけを考えて各項目の力を伸ばそうと考えます。

 

しかし、実はこの4つの項目は別々ではなく、お互いに関連しています。

 「話す」事を中心に考えた時、「話せるようになった」言葉は「聞き取れる」ようになります。

そして「読む」=「音読」という前提を置いてください。「音読する」事は「話す_(口を動かす)」練習になり、同時に、必然的に耳に聞こえてくる状況になって「聞く」力もつけていく事になります。

「書く」ことは「見る(目という肢体を使う)」という事に繋がり、さらに「読む」事で「話す、聞く」という訓練に繋がってきます。

 

4つの項目がこのように関連付けられるとわかっていても、わかっていなくても、おのずと相乗効果はあるのではないかと言われるかもしれません。

しかし、人は「どのような考えで物事に取り組むのか」で、得られる効果・結果が大きく左右されるものです。つまり、「考え方」がとても重要なのです。

 

つまり「スピーキング」を中心にした勉強方法とは、言い換えれば

「話せるようになる」事を語学習得の第一目標とし、他3つの項目をそのための補助的練習項目として考える勉強法と言えます。

 

この効果は絶大で、それぞれの項目に取り組む時の意欲が断然違ってきます。

「言葉」の持つ機能は様々ありますが、やはり「話す」「コミュニケーションが取れる」というのは、やってても一番楽しいのです。

 

 ここまで、「『スピーキング』を中心にした勉強方法の効果」について話してきました。

 

具体的な勉強方法の詳細に入って行く前に、もう一つ語学習得のために必要な「マインド」の話をしてからにしたいと思います。