「0」か「100」、語学にありがちな白黒思考を壊そう
私の経験談の中で「語学にはレベルがある」という話をしました。
まだ、お読みでない方はこちらから一度お読み下さい。
「語学にはレベルがある」
これは当たり前の話かもしれませんが、実はよく理解しておく必要があることです。
何故なら、語学初心者の時は外国語を話せる人を見ながら
「外国語を話せる」「外国語を話せない」の「0」か「100」だと思いがちだからです。
私も全く外国語を話せなかった時は、外人と対話している人を見たら
「あの人はペラペラだ」「何不自由なく、何でも話せるんだな」という風に思っていました。
しかし、実はそうではなく外国語もレベルがあるのです。人は自分が出来ないことを少しでも出来る人を見ると、そのことに関してのその人の能力は「100」だと思い込みがちです。しかし、当然ですが誰でも出来ることと出来ないことはあるし、皆常に高いレベルを目指して日々努力しているのです。
するとどうでしょう。
「外国語が話せるようにならない」という人はどこを目指すべきでしょうか?
もちろん最終的には「ペラペラとネイティブレベルになりたい」と高い目標を置くことは大切です。しかし、まず初めは「初級レベル」の対話が出来ることを目指すべきなのです。
外国語は大きく分けると「初級」「中級」「上級」の3つに分けられると思います。
そして、初級レベルでも、中級レベルでも、上級レベルでも、「外国語を話せる」という事には変わりがないのです。
そしてこの事は、「最終的にどこを目指す必要があるのか」という話にも関わってきます。
韓国語を例に話しますが、韓国語は
「1-2級」ー初級
「3-4級」ー中級
「5-6級」ー上級
と分けられるのですが、
あなたの目標が「韓国人ととりあえずコミニケーションが取れるレベル」なのであれば、実は「2級(初級)」レベルになれば達成することが出来ます。
ここでもう一度「語学の基本サイクル」のグラフを見てみましょう。
グラフ入れる
このグラフを見ると、「初級」「中級」「上級」のそれぞれに「ある日」を迎えるまでの下積み期間があるということがわかります。
(「ある日」とは私の経験談の中で出て来る表現です。まだお読みでない方はこちらから読んでみて下さい。)
当然の話ですが、「初級」に至らない人は「中級」に至らないし、「中級」に至らない人は「上級」に至らないということになります。
しかし!
ここで大事なのは、「外国語が話せない」状態から「外国語が話せる」状態に自分がなったという「ひとまずの成功体験」は「初級」を達成した時に感じることが出来るということです。
この「成功体験」というのが、ものすごく大事です。
この「ひとまずの成功体験」「初級レベルにおける『あの日』」を迎えれば、語学習得の1つの成功を収めたと言っても過言ではないと思います。
そうは言っても、繰り返しになりますが初級レベルでの基礎積みも「楽、簡単」ではありません。しかし、まず「目指すべき位置と」、それに対する「良い方法」、そしてそこに至るまでにこのような「山や谷があるという事」をわかった上で取り組むという事は断然違いがあると思います。
「語学というのは話せる、話せないの『0』か『100』ではない」
次回は、語学習得におけるもう一つの要素である「筋肉運動」について話そうと思います。